若冲を求めて箱根へ

今年の5月に東京都美術館で見た「生誕300年記念 若冲展」で、すっかり若冲ファンになりましたzumaです。

ご存知の通り、若冲展は連日「待ち時間200分」とか訳分からん人気ぶり(私が行った日は180分待ちだったか)で、「動植綵絵」30幅にはマジで感動したものの、もーちょっと人の頭より絵をちゃんと眺めてみたいなぁと思っていたところに、岡田美術館で「若冲と蕪村」という展示がある情報をキャッチ。

むろん、若冲メインとは言え岡田美術館所蔵の作品のみなので規模は小さいですが、待ち時間の180分もあれば余裕で(岡田美術館のある)箱根日帰りで行かれるんで、よし、箱根へ行こう!どうせなら一泊して楽しんで来よう!と一泊二日の旅行に行ってきました。

若冲と蕪村

あわや台風直撃?という予報の中、何とか天気も持ってくれて助かりました。山は濃霧ですが。

しかし天気もあまり良くないし、箱根だし、平日の午前中なのでほんとに静かで、東京都美術館の混雑が嘘のよう(笑)。

若冲と蕪村

中へ入ると、財布以外は全部ロッカーへしまうよう(もちろんスマホも電話もダメ)指示され、空港のイミグレのような金属探知機を通ってようやく中へ入れます。鳴らなくて良かったw

特別展「―生誕300年を祝う―若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」は4階で、その他の階では常設の焼き物(お皿とか壺とか)が大量に、しかもゆったりと展示されていました。古伊万里とか好きな人には堪らんだろうなぁ。私は適当に流し見ww

2階には、今回の目玉作品「孔雀鳳凰図」(上の写真の垂れ幕にもなってるやつ)がどーんと広いスペースに飾られていました。

私が数えたとき、一番多かったお客さんの人数は6人(笑)。タイミングを計れば、2つの絵を独り占めできました。ありえんほどのゆったり感。

間近でじっくり見つめて、うーーーーん!何回見てもすごいと思う絵。
裏から色着けてるせいかもしれないけど、若冲の絵って厚みと言うか立体感がすごいなぁと思う。
箱根まで来た甲斐があったわーと何度も上から下まで眺めました。

人がいないので、気が済むまで見て4階の特別展へ。
若冲と同時期に活躍した絵師の作品や、若冲の作品が4つほどありました。

若冲の「雪中雄鶏図」がやっぱりかっこよかった!円山応挙の犬の絵も可愛かった!長沢蘆雪(ろせつ)の孔雀の絵も良かった!やっぱり変人(曽我蕭白:そがしょうはく 酒飲みの酔っ払い絵師)は変な絵を描くんだ!と思ったり(笑)しながら隅々まで堪能。

3階では、嬉しいことにここの美術館所蔵の「深川の雪」が、複製90%縮小サイズでしたが見られたこと。

最新の技術でコピーしたものらしいんですが、言われなかったら気付かないくらい保存のシミの跡とかも再現されていて、かつ鮮やか華やかに色が出ていました。

本物もこんなに色華やかだったら、相当保存状態がいいものなんだろうなと思えるキレイさでした。

またいつか「深川の雪」の本物を見に来たいなと思いました。

おみやげ若冲

おみやげにクリアファイルとかてぬぐいとか。

あ、あとね、春画も5枚くらいあった(笑)。葛飾北斎の『浪千鳥』という名作で、本当に保存状態が良かったようで、かなりの艶やかさでした。

この頃から、ゲイなのかコスプレなのか(たぶん若衆)そういうジャンルあったのねと思う絵も。どーみてもどっちも女なのに、片方はち◎こあるww

こういう名作を次から次へと手に入れられる岡田名誉館長はすげぇ~~~(金持ちだ)と思わずにはいられませんでした(笑)。

しかしこの美術館、入場料高いよね(2800円!)。あれだけの作品と建物の広さを考えたら仕方ないのかなー。

美術館を見た後は、美術館併設の足湯に浸かりながら、巨大な風神雷神図壁画を見て、和紅茶を楽しみました。

ともかく、若冲ひとり占めでみられたので満足です。

カテゴリ:美術館巡り
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