There will be bloodを見ました

先日借りるはずだったダニエル・デイ=ルイス主演のゼア・ウィル・ビー・ブラッドをダンナが借りてきてくれたので、見ました。

これね

感想は・・・・うーん、あんまり面白くなかった(笑)。
私のようにダニエル・デイ=ルイスが好きならいいのかもしれないし、アメリカンドリームの裏に潜む野望とか見てみたい人には良いかもしれませんが、主役の石油王ダニエル(役名が役者と一緒のダニエルなのです)の心理的なところばっかりを追っているから、あんまり話に起伏がなくて、最後こんな終わり方かい!みたいなツッコミしたくなる内容でした。

その分というか、ダニエル・デイ=ルイスは完璧にうまいなぁと感心しました。

最初は金を掘ってて(ゴールドラッシュってやつですか?)、そのうち石油を掘り出して、まさに成り上がっていくダニエル。
他人を基本的に信用しないし、金になるなら自分のプライドも信条も捨てる、自分の金に群がる他人は容赦なく殺す、他人を成功させたくない、唯一の心のよりどころとしていた息子(本当は血のつながりはない)すら、成人して会社を興したいと言ったら切り捨てる、そんな人物像を違和感なくダニエル・デイ=ルイスはやっていました。

ダニエル・デイ=ルイスがオスカーを獲ったとき、冷酷非道な石油王を演じた、みたいな紹介のされ方をしていたので、どんな冷酷な人間像なのかと思っていたのですが、実際見た感じは、あまりにリアルな「冷たい人間」だったと思いました。

そう激怒するわけでもないし、そう冷血漢ではないんですよ普段は。現場の事故で亡くなった工員はちゃんと身辺整理してあげるし、息子が事故で耳が聞こえなくなったときもちゃんと介抱してたし、金が絡まないことには至って普通な?感じ。

ただし、金に対して自分が不利になることは決して許さないため、そんな話をされると怒りをむき出しにしてくるというか。

一番ぞっとするのはね、彼は腹が立つほど笑うんですよ。冷ややかに笑いながら相手を罵倒するというか(昔、そんな上司がいた気がする(笑))。

ダニエルは決して涙を流さなかったけど、息子が自分から離れていくときは、本当は寂しかったんじゃないかなと思う。涙を流さない代わりに冷たい笑顔で罵倒する。罵倒することで息子を出て行きやすくする、私は彼のやさしさと寂しさを感じましたよ。

金はあっても孤独。酒ばかり飲むのも寂しさを紛らわせようとしていたのかもしれない。

そういうダニエルの心理を演じきったダニエル・デイ=ルイスはすごいです。ほとんど彼ばっかり出演しているので、オスカーは妥当なのかな。他の候補者の映画は見てないので分かりませんが。

あとはイーライという狂気じみた若い宣教師(牧師)を演じたポール・ダノ君も良かったです。日本は宗教ってタブー視されることが多いけど、ここに出ていた牧師も私からみればカルト宗教にしか見えん。そんな気味悪い演技がとてもよかったです。ダニエル・デイ=ルイスと対等に渡り合ってたよ。

ダニエル・デイ=ルイスも、もうだいぶ年齢が行っているのかもしれないけど、若いうちに?イケメンな役もやっておいて欲しいな(笑)。
(ま、そういう役は彼にとって詰まらんのかもしれないが・・・)


私が「ロン毛はイケメンしか似合わない」と信じている根拠(爆)となったダニエル・デイ=ルイス主演の「ラスト・オブ・モヒカン [DVD]」です。
インディアン(モヒカン族)に育てられた白人インディアンを演じています。めちゃめちゃかっこいいです。石油王ダニエルと同一人物とは思えませんで。

ちなみに、この映画の原作本はクリントン元大統領の愛読書だそうです。
私も翻訳本を読みましたが、翻訳本てなんであんなにずらずら長いんだろう(爆)。もっと読みやすい翻訳本ぷりーず!

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