第94回全日本フィギュアスケート選手権 その2 試合

まずは、今期で引退の坂本花織ちゃんのバナータオルを買うために、開場ちょうど(10時30分)に到着。すでに長めの行列ができており、入場に多少の時間を取られる。

入場してすぐさま花織バナータオル売り場へ一直線。こちらもまた長蛇の列。

女子シングルが曲かけ練習をしており、花織ちゃん、青木祐奈ちゃんの曲が流れてましたが、リンクが見えない場所に並んでいたので見えませんでした…。

15分ほど並んで、無事バナータオルげっと!!初日のみ1人3枚までの販売でしたが、土日は1人1枚に購入制限されていました。3日ともソールドアウトしました。坂本花織のすごさ、ここでも発揮。

試合雑感

百聞は一見に如かず、という諺が今日ほど合う日もないだろうと思うくらいには、言葉で表せないくらいすごい試合でした。

フィギュアに限っては特に推し!!という選手はいないのですが(どうしても聞かれたら、私は三原舞依ちゃんと三浦佳生くんと言ってます)今期に限っては、友野一希選手激推しでした。今までの苦労してきた経緯を見ていると、どうしても友野くんに行ってほしいと、そして身近なスケオタに聞くと異口同音に友野くん!と言う程度には、みんな友野くんが好きで、オリンピック行ってほしいって思っていました。

そして・・・

男子シングル

駿くんの嬉し泣きのような、ほっとした涙、優真くんの(優勝したのに)フリーがうまくいかなかったことに対する悔し泣き、佳生くんの自らオリンピック切符を引き寄せたショート、フリーの演技、見ている我々も涙しながら応援でした。

友野くんは、今までたぶん見たことない、スピンの終わりに転倒(というか尻もちついた感じ)というミスがあって、それでも4位で十分表彰台乗れる可能性もあったのですが、そこはやっぱり友野くんだったのか、フリーでジャンプミスが目立ち…結果、総合6位でした。

ぶっちゃけね、オリンピック3枚目の切符を狙う佳生くんと要素構成見比べたら、4ループを装備している佳生くんのほうがどう考えても点は出やすいから、この全日本で佳生くんを上回る表彰台に乗らないと友野くんは無理だろうな…と思ってました。

そりゃ友野くんのステップは日本一(世界一?!)と言っていいくらい素晴らしいけど、じゃ、加点を4点稼げるかというとそうじゃないし(そもそも今回の全日本は、ステップとスピンの採点がことごとく厳しかった)、フィギュアは総合芸術スポーツだけど、要素の中で一番点が稼げるのはジャンプだから、4回転に不安のある友野くんはやっぱり不利。

グランプリファイナルでマリニンくんの演技を見たけど、4回転ばっかり(フリー7本www)で体力削られるのか、ステップは今までよりだいぶ遅いスピードになるんだけど、4回転7本の破壊力と得点力は、ステップ0点でもぶっちぎり優勝なくらいあります。

そのせいか?来年はフリーのジャンプ本数を最大8から7に減らすそうだが、それでもジャンプは得点源であることは変わらないだろうし、他の要素で完璧に得点をカバーするのは難しいだろうなと思う。

フリーは涙なくして見られんかった~!!!スケオタさんとも話したが、なぜラ・ラ・ランドで勝負しなかったのかな。そりゃホルストンも大好きだし、友野一希の集大成にしたい曲でもあったのでしょう。しかし、3年前だか去年だか忘れたが、ラ・ラ・ランドのフリーで、手拍子で音楽が聞こえないくらい盛り上がった現地を体験している自分としては、友野くんはやりたい曲よりも得意な曲で挑んだほうが良かったのではないかと思う。

もちろん友野くんの気持ちが最優先ですけどね。

女子シングル

ところが、得点源たる多回転ジャンプを跳ばず、要素すべてに磨きをかけて勝負をし、全日本フィギュア5連覇を達成したのが、われらが坂本花織ちゃん!

頭の悪いクレーマーは、3Aを跳ばない選手がなぜ優勝なのかとクレームをつけているようですが、会場来て見てみろ、としか。

そりゃTVで見てると、生で見るよりはスピードが遅く感じられますが、それでも花織ちゃんのスケーティングは天下一品なんですよ、そこに加点がつくんです。

私が、花織ちゃんが高得点を得られる理由で一番わかりやすいのは、ジャンプのあとのランディングの美しさだと思っていて、これは他の選手にはできないです。

なんていうのかな、ジャンプのあと他の選手は一回「どん」って氷の上に降りてから滑っていくのですが、花織ちゃんは「どん」がないんですよ。

普通の選手:くるくるくる→(氷の上に)どんっ(一回ここで止まる)→しゃーっと

花織ちゃん:くるくるくる→しゃーっと(止まらないからスピードが速い)

一回氷の上に降りる、という要素が途切れる動きがほぼないので、すぐ次の要素に行けるので「つなぎ」が美しく、またその分時間もできるので細かい要素を入れられる=加点

につながっているんだろうなと思います。それの積み重ねが高得点につながるんです。

(って言っても頭の悪い人にはわかるまいw)

あとは、倫果ちゃんにあまりにも低い評価。フリー悪くなかったけどステップのスピードがなかった。しかしそれを差し引いてもあまりにも低い点数だったな。あと4年続行してくれると明言されたので、次こそ!!を狙ってほしい。

大手スポンサー木下の選手がいると、どうしても忖度が発動しているのではないかと穿ってしまう。(4年前もショーライセーがどうとかって言って舞依ちゃんではなく3A跳ぶ選手をオリンピックに出させたけど、結果オリンピックで2Aしか跳ばなかった)今回も「生死を分ける」だの「屈辱」だの言う、整形した木下の選手いましたしね。

(某の「負けは死も同然」と同じ匂いを嗅ぎ取った・・・そんなこと言わないでほしいよなあ)

ペア

りくりゅう、なかなか全日本に縁がないというか、ロストバゲージしたり(その中にスケート靴も入っていた)、ケガだったり、そして今回は璃来ちゃんの脱臼でフリー棄権。ショートの6分間で、なんかトレーナーに肩治してもらってるのを見ましたが、まさか脱臼とは。そしてそのまま演技して84.91とかとんでもない点出してるし。

りくりゅうの目標がオリンピックで表彰台に乗ることなのであれば、オリンピック出場はほぼ確定だったからフリー棄権を選んで良かったのでは。

ゆなすみも、この短期間で異常なくらい成長!!していて、見るたびに上手くなっている。オリンピック選考会でラスト1枠をとったふたり、このままいけばひょっとしたらひょっとするかもと期待してしまいます。

アイスダンス

うたまさは当然のこと、いくこうがカップル組み立てで2位に入るという!しかも育良ちゃんは女子シングルと二刀流のクソデカバケモノ体力(褒めてる)。

かなだいのおかげか、アイスダンサー増えててほんとうれしい。高橋くんの足さえ持てば今回のオリンピックに出て入賞も狙えただろうな~と思うけど、ちゃんと意思を継いだ後輩たちが出てきていて、オリンピック団体戦も日本の未来は明るい!!

アイスダンスは個人戦に出場枠がないので団体戦だけですが、うたまさカップル、世界に名を!

各選手の成績はこちら。

(だからどうして全日本のプロトコルは探しにくいの!!!←n度目)